スパムからのメールボックスの保護

不要な通信からメールボックスを保護するには、インターネットフォーラムにメールアドレスを発行せずに、SpamAssassin ソフトウェア内のサーバ側スパムフィルタを有効にします。 また、プロバイダに依頼して、DomainKeys に基づくスパムやフィッシング詐欺からの保護をオンに有効にします。

DomainKeys は送信者の認証に基づいています。 受領システムは、特定のドメインから送信されたとするメールに対して、そのメールが確かにそのドメインにメールを送信することが認証されている個人またはシステムから送信されたものであるかどうかを、DomainKeys が提供する仕組みによって検証します。 送信者を検証した結果、照合されなければ受領システムはそのメールを削除します。 着信メールの検証を有効にできるのはプロバイダだけですが、サーバポリシーが許可すれば、ドメインから送信されたメールの署名を有効にできます。 それには、[ホーム]>[メール]グループタイトルメニュー >[メール設定]>[送信メールメッセージを電子署名するために DomainKeys SPAM 検知システムを利用する]オプションを使用します。

Linux ベースのホスティングアカウントを使用している場合、グレイリストに基づいたスパム防止を使用することもできます。 グレイリストとは、以下のように作用するスパム防止システムです。 サーバに送信された各メールメッセージについて、送信者および受信者のメールアドレスがデータベースに記録されます。 初めてメッセージが送信されて来た場合は、その送信者および受信者のアドレスはまだデータベースにリストされておらず、サーバは一時的にそのメッセージを SMTP エラーコードで拒否します。 メールが正当なものであり、送信サーバが適切に設定されている場合、メールは再び送信され、そのメッセージは受諾されます。 そのメッセージがスパマによって送信されたものだった場合、メール送信は再試行されません。 スパマは通常何千人もの受信者にメールを一括送信しており、わざわざ再送はしません。

グレイリスト保護システムは、サーバ全体およびユーザごとの、メール送信者のブラックリストおよびホワイトリストも考慮します。 ホワイトリストに掲載されている送信者からのメールはグレイリストチェックを通さずに受諾され、ブラックリストに掲載されている送信者からのメールは常に拒否されます。

グレイリストをサポートしているコンポーネントがサーバにインストールされている場合は、グレイリストは常にすべてのドメインに対して自動的に有効になります。 ドメインのグレイリスト保護が有効か無効かどうかは、Parallels Plesk Panel を介して切り替えることができます([ホーム]>[メール]グループタイトルメニュー >[メール設定]>[このドメイン下の全メールアカウントについて、グレイリスティングのスパム防止を有効にします]オプション)。

メールアドレスを発行する必要がある場合、プライマリメールアドレスにディスポーザブルメールアドレス、すなわちメールエイリアスを作成し、これを代わりに発行します。 メールエイリアスに送信されたメッセージはすべて、メールボックスに到着します。 スパムが到着し始めたら、そのエイリアスを削除し別のエイリアスを作成します。 別のドメインまたは別のメールサーバにメールボックスを保有している場合、ディスポーザブルメールフォワーダを設定できます。

このセクションの内容:

メールボックスの補足的ディスポーザブルメールアドレス(メールエイリアス)の設定

スパムフィルタの設定